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ハワイ島てんやわんの楽園生活

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★20エーカーの土地

 インターネットでハワイ島Puna地区の不動産を何の気なしに見ていると、20エーカーで2万4千ドルとか3万ドルで大量に売りに出されているのに気が付いた。今から数年前のことだ。1エーカーは大体1224坪だから、20エーカーでは2万4千坪以上になる。2万4千坪で2万4千ドルと言うことは、1坪1ドルの計算だ。その前に買った土地は1エーカーで7500ドルだった。この土地は日本の不動産業者に騙されて、初めは1万7500ドルで買った。いずれにしても1坪1ドルというのはかなり安いと思った。

 しばらくして不動産業者にその土地に関心があるというメールを出した。すぐに土地の詳しい資料をファックスで送ってくれた。団地の入り口から進入して最初のT字型交差点を左折し右手2番目の土地を選んだ。地図に印をつけてファックスで送り返した。土地だけの売買なので、あっという間に契約は終わった。エスクロウ会社が開設した口座に代金2万4千ドルプラス経費を振り込んだ。まもなく登記が完了した。すべてファックスや郵便でことが済んだ。その結果買う前に一度もその土地を見ることはなかった。

 それでハワイ島滞在中のある日、その土地を見に行くことにした。買ってから何年も経っていた。コプアファームロッツという名前から、コプアという道路を地図上で探し当てた。ハワイ島の地図はKTAのレジのそばに置いてあったものを買った。ほとんどの道路の名前が表示されている地図帳だ。道路名の索引もある。ハワイ島を東側と西側に分けたものが、別々に売られている。東側の地図帳を買った。

 ハイウエイ11号をヒロからボルケーノ方に向かって車を走らせた。コプアという道路はすぐに見つかった。その道路に左折して入ると、両側が牧場になっていた。牛や馬が放し飼いされていた。突き当たったところにゲートがあったので、ゲートを開けて進入した。しかしそれらしい場所は見つからなかった。ゲートのところまで戻り、道が続いていた右の方に進んでみた。実はコプアファームロッツの入り口はすぐそばにあったのだが、看板がなかったので、その時はそこを通り過ぎてしまった。

 舗装道路が続いていたので、その先で左折して南に進んだ。行けども行けどもそれらしいサブディビジョンは見つからなかった。あきらめて引き返す途中、ローティーンの女の子が2人で歩いていたので、聞いてみた。すると「その20エーカーの土地だったらすぐそこよ」と言って、入り口を教えてくれた。しかし地図で見た自分の土地らしい場所には出くわすことができなかった。

 家に帰ってもう一度地図を見た。コプアファームロッツという表示もあった。間違って入り込んだゲートのすぐそばだった。翌日再び出かけた。突き当たりのゲートのところで右折すると、左手に鉄パイプのゲートがある入り口があった。サブディビジョンの名前を示すものは何もなかった。ゲートは開いていたので、そのまま進入した。右手の区画には家が建っていた。団地を取り囲む道路に接しているため、電気も電話もきている。羊かヤギもいた。

 最初のT字型交差点に来たところで、ここがコプアファームロッツであることを確信した。そのT字型交差点を左折すると、両側にそれぞれ4区画づつ計8区画の土地があることになっている。僕の土地は右手の2番目だ。ごつごつした溶岩の上に草や細い木が生い茂った土地だった。隣の3番目の区画にはすでにドライブウエイができていた。

 初め左にカーブし次に右にカーブしているドライブウエイを進んでいくと、家を建てているところだった。男性が2人で働いていたが、そのうちの一人が近付いてきたので、僕は隣の土地のオーナーだと自己紹介した。彼も自分の名前を名乗り、自分も事前に見ないでこの土地を買ったと言った。広大な土地だと感心していた。土地の境界について何かを言っていたがよく分からなかった。仕事の邪魔になると思い、すぐ退散した。

 その後ここに来ると、ドライブウエイの入り口には鉄パイプのゲートが作られていた。鍵もかかっていた。実はこの団地では団地内に外部の人が入り込んで廃車を捨てたり、泥棒が入り込むという事件が多発していた。そのためサブディビジョンの入り口のゲートには鍵がかけられることになった。すべてのオーナーには鍵の秘密番号が通知された。また泥棒の車を識別するために、オーナーの車にはステッカーを貼ることになった。ステッカーが貼ってないと、警察に通報されることになっている。

 当初正統性で揉めていたオーナー協会がひとつにまとまり、道路維持管理費名目で毎年200ドルを徴収することになった。金額はオーナーの投票で決まった。100ドル、200ドル、300ドルの中から選択するというものだった。それぞれの金額について、それぞれのサービス内容が説明されていた。そのお金で道路に面する各自の土地を時々ブルドーザーで平らにすることになった。ついでに道路そばの雑草を取り除こうというものだ。

 僕の土地の道路を挟んだお向かいさんもドライブウエイを造っていた。ブルドーザーで均した痕が生々しいドライブウエイの上を歩いてこっそり入り込んでみると、100メートルぐらい入ったところにすでに家を建てるためのスペースもできていた。このサブディビジョン内には次々と家が建てられている。大きなログハウスも見かけた。家が増えて電気や電話が敷設されると、便利になると思った。

続く

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