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最近また新手の詐欺電話がハワイ島の住民をターゲットにかかってきているようだ。毎回いろいろな理由を作って送金させようとしているが、今回はカナダの弁護士を名乗る男が「あなたは10万ドルの遺産を相続しました。遺産を受け取るためには1900ドルが必要です」と言って、カナダに送金させようとしたそうだ。
これまでに巨額の宝くじに当たったとか、警察官に防弾チョッキを贈るための献金をして欲しいとか、救急医療器具を購入するための献金を集めているとか、あなたがお金を預けている銀行は危ないからお金を別の銀行に移した方がいいと持ちかけ口座番号などを聞き出すとか、儲かる投資話があるとか、あの手この手の口実を使って、お金を巻き上げようとする電話詐欺がエンドレスに続いているようだ。
とくにお年寄りが引っかかって大切なお金を騙し取られるケースが多いようだ。新聞やテレビ・ラジオで大きな事件が報じられると、それをヒントに電話詐欺が作りあげられる傾向があるようだ。ハワイ島の住民がターゲットになりやすいのには、何か理由がありそうだ。詐欺師がハワイ島の住民に電話をかけやすい理由が何かあるのだろう。パラダイスに住んでいる住民は騙され易いと思われているのかもしれない。
ハワイ島の我が家にもしょっちゅう電話がかかってくる。単に誰々はいるかというものから、何かを勧誘しているようなものまでさまざまだ。中には電話詐欺も含まれているのかもしれない。こちらの英語力の問題で相手が何を言いたいのかまったく分からないこともあるので、そういう場合は正直にそう答えているので、相手もあきらめる以外にはないだろう。
日本に帰国する直前にはワイキキのホテルの自分の部屋に宿泊することにしているが、その際、フロントでファックスを受け取ったことがある。宛先は僕の名前になっていた。発信先はフロリダだった。200万ドルの宝くじに当たったので、電話して欲しいという内容だった。その電話番号も書いてあった。どうして僕がこのホテルに泊まっているのを知ったのか、不思議だった。だいたい宝くじを買った覚えもなかったので、フロントの女性に聞くと、「それはScamだ。自分も同様のファックスを受け取ったことがある」と吐き捨てるように言った。
まったく油断もすきもない。それにしても200万ドル当たったというメッツセージを見ると、ひょっとしたら本当ではないのだろうかという淡い希望が心の隅に頭をもたげるような気もする。人間の弱さだ。ありえないことでも自分にとって好ましいことは信じやすい傾向は誰にでもあるのだろう。詐欺師はそこに付け込んでくるのだろう。
日本ではインターネットを利用したマルチ商法が横行している。誰でも簡単に収入が得られる在宅の仕事だとかなんとかいろいろ言っているが、結局何千円か何万円かを支払うことになる。何千円でも何万円でも何万人か何十万人かが払えば巨額のお金になる。その大半がピラミッドの上の方にいる人たちの収入になる仕組みだ。原理はねずみ講となんら変わりがない。
従来のやり方と違う点は子ねずみを集める方法だ。ホームページを使うので、自分から他人に声を掛ける必要がない。主催者はそれを売り物にさえしている。そのホームページをいかに多くの人に見てもらう工夫をするかが問われることになる。介在する品物やサービスは何でもいいが、できれば人を集めるのに有利なものが好まれる。
事務所を借りて電話を引き、雑誌に宣伝を載せ、チラシを配るという従来のやり方に比べ、経費面でも有利だし、捕まるリスクも少ない。無料のホームページを利用すれば、ただ同然だ。無料で使えるホームページにはそのようなホームページが多数見受けられるのが実情だ。
ねずみ算式に子ねずみを増やさなければうまみがないので、どんどんそのような方向に進んでしまう。行き着くところまで行けば、また初めから同じようなことを始めればよい。解散の経費も新規スタートの経費もほとんど不要だ。インターネットを新たに始める人が増え続ける限り、存続可能な商売だ。