ハワイ島てんやわんの楽園生活

063

★生で食べても美味しいマカダミアナッツ

 小さな紙袋に入った生のマカダミアナッツをもらったことがある。何十個も入っていた。ずっしり重かった。生でも美味しいと言われたが、殻が硬く実を取り出すことができず、しばらく放置しておいた。その後ナッツクラッカーというプライヤーのような道具を買った。それで殻を割ろうとしたが、びくともしなかった。

 ハンマーで叩き割るしかないと思った。家の土台のコンクリートが外に飛び出している部分があるので、その上にマカダミアナッツを載せて、ハンマーで叩いてみた。ハンマーが弾き返され、マカダミアナッツはコンクリートの床に転げ落ちた。何回か試しているうちに、殻が割れるようになった。コツをつかむと、殻は簡単に割れた。スイートスポットがあるようだ。

 割れた皮を取り外して中の実を食べた。水気が多いので、ローストされているものよりも柔らかい歯ざわりだ。少し甘味がある。想像していたより美味しかった。毎日少しずつハンマーで割って食べた。癖になりそうな美味しさだった。

 マカダミアナッツの殻は主に燃料として燃やされているという。道路の補修材料として使われることもあるようだ。硬いので砂利の代わりになるのだろう。

 ハイウエイ11号をコナの方に向かって走ると、両側にマカダミアの木がいっぱい植えられている場所がある。会社組織でマカダミアを栽培しているのだろう。ハワイ島には会社や個人が経営するマカダミア栽培農園があちこちにある。昔マカダミアの木をたくさん植えた土地を売り出した不動産業者もいた。その土地を買うとマカダミアナッツが収穫でき、収入が得られるということを強調して土地を売っていた。

 2、3年前マカダミアナッツ生産会社と加工会社の間でトラブルがあり、裁判が起きた。加工会社は生産会社から独占的にナッツを買い付けるが、すべてのナッツを買い取らなくてはならないという契約を結んでいた。しかし契約を結んだ会社は別の投資グループにその加工会社を売却した。加工会社の新オーナーは売買契約にはそのような条件はなかったとして、使い物にならないナッツは買い取らなかった。

 生産会社はオーナーが代わっても契約は有効だとして、加工会社を訴えて勝訴した。加工会社は使い物にならないナッツの代金を支払うことになった。

 両社が契約を結んだ時は、マカダミアナッツが不足していたのだろう。だからそのような生産会社に有利な契約が結ばれたのだと思う。その後マカダミアナッツの価格は下がり、状況が変わったので、加工会社は不良ナッツを引き取りたくなくなったのだろう。

 ハワイではこのところ世界最大のマカダミアナッツ生産国オーストラリアからのナッツ輸出攻勢にさらされている。閉鎖に追い込まれたマカダミア栽培農園もある。裁判で勝った生産会社もいずれ苦境に立たされるのではないだろうか。

 標高300メートルの我が家でもマカダミアの木が栽培できるのなら、栽培してみたい。マカダミアの木を切り倒して、コーヒーの木を植えている農家もいるようなので、ただでマカダミアの木を手に入れる機会はありそうだ。 

続く

最初のページへ