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広大な土地を細かく区切って売り出された場所はサブディビジョンと呼ばれている。サブディビジョン内の各区画の土地はロットと呼ばれる。ロットのオーナーは自動的のオーナー協会のメンバーとなる。オーナー協会のメンバーはサブディビジョン内の道路の維持管理費を支払う義務がある。それは法律の条項の中に盛り込まれているそうだ。
しかし僕が所有している1エーカーの土地があるサブディビジョンでは、道路維持管理費を払わないオーナーも多かったようだ。ある年の道路維持管理費の請求書に、前年の維持管理費が未納になっているから、今年の分と一緒に払えと書いてあった。オーナー協会から委託された法律事務所からの請求書だった。僕は払っていたので、よく調べろと書いてその年の分だけの小切手を送った。
翌年の請求書にも前々年が未払いになっているので払えという記載があった。僕はこのままでは二重に払わされてしまうと思い、証拠を送りつけることにした。当時僕が利用している銀行は、換金された小切手を顧客に送り返していた。それを一緒に送りつけた。僕がその年の道路維持管理費を払っていることは、その小切手から明らかだという手紙も同封した。
何カ月も経ってから、その法律事務所から証拠の小切手とともにお詫びの手紙が送り返されてきた。少し調べれば分かることなのに、面倒なので、全員未払いということで、請求したのに違いないと思う。とくに外国人の中には、道路維持管理費のようなものは払う必要がないという先入観があり、意図的に無視しているオーナーも多いのだろう。業を煮やしたオーナー協会が法律事務所に取り立てを依頼したようだ。
そのサブディビジョン内には、政府が維持管理しているハイウエイから直角方向に1600メートル間隔で数本の舗装道路が海に向かって伸びている。その舗装道路の維持管理のほか約200メートルごとにある数十本の未舗装横道の維持管理にも、その費用が当てられている。定期的に路肩の雑草を刈ったり、前方が見えない舗装道路の起伏を少なくする工事も行われているようだ。
道路がカウンティに引き渡されれば、カウンティが維持管理することになるのだろうが、カウンティの財政事情で、このような形になっているのだろう。
現在の維持管理費では十分な維持管理ができないということで、この道路維持管理費は毎年引き上げられている。大幅に引き上げる場合は、オーナー協会全員総会で了承を取らなければならない。しかし過半数の賛成は得ることができないようだ。そこでオーナー協会役員だけの合意で引き上げられる小幅引き上げを毎年実施している。
希望者だけの自治会費の支払いもある。こちらは申し込み用紙があれば送金しているが、最近は用紙が同封されていないので、払っていない。払う人が少ないので、用紙を入れる手間を省いているのかもしれない。
オーナー協会の役員選挙もある。選挙が近付くと、投票用紙が送られてくる。各候補者のアピール文も同封されている。投票用紙の宛先は、女性連盟支部宛てになっている。選挙の不正を防ぐためであろう。役員は無報酬だ。しかしこういう活動で有名になり、カウンティ・カウンシルの選挙に出る人もいるのだろう。