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買った家に残されていた冷蔵庫は10年以上前に製造されたものらしかった。電気でもプロパンガスでも作動するものだった。おそらく前々所有者が買ったものだろう。当時は電気がなかったので、プロパンガスで運転していたのだろう。しっかり閉めないと下の冷蔵庫側のドアが開くことがあった。冷蔵庫の中に水をためるプラスチック製の箱型タンクがあり、1週間に1度ぐらい水を捨てなければならなかった。いずれは新しい冷蔵庫を買わなければならないと思っていた。
カポホの僕の家に住んでいる人にもしも冷蔵庫を買ったら、現在使っている冷蔵庫は不要になるから、もらってくれないかと電話してみた。するとその冷蔵庫を見てみたいというので、こちらの家に来てもらうことにした。彼女が住んでいる家にある冷蔵庫は、プロパンガスで動くもので、大きさは僕があげようとしている冷蔵庫の半分ぐらいの大きさだった。それにかなり古いものだった。
日曜日にPahoaのファーマーズマーケットで待ち合わせ、僕の家に案内した。一目で気に入ったようだった。
翌日早速Searsに出かけた。特殊な小型冷蔵庫を除き一番小さいものを買うことにした。税金を含め500ドル弱だった。運送費は56ドルだったが、後でリベートチェックを郵送するということだったので、いつもの郵便局にゼネラルデリバリーで送ってもらうことにした。小切手は1カ月後に受け取った。
僕の家のある場所はわかりにくい。店の人に地図を描いて渡したが、たぶん電話があるだろうと思っていた。しかし配達日には、電話はなかった。いきなり運送会社の大型トラックが我が家のドライブウェーに入ってきた。さすがは運送会社だと感心した。この近くに何度も来たことがあるのだろう。
トラックには太ったあんちゃんと小さなあんちゃんが乗っていた。まず太ったあんちゃんが玄関の階段を上ってきて、2階のダイニングの隅に置いてあった古い冷蔵庫をチェックした。2人でそれを邪魔にならないところまで移動した。僕がこれは人にあげるので下に降ろして欲しいというと、快く了解してくれた。
下部に車輪が2つある荷物を運ぶ道具に、新品の冷蔵庫を載せ、玄関の階段を一段ずつ掛け声をかけながら引き上げた。15段ぐらいある階段を30分以上かけて上った。それが一番の困難な作業だった。古い冷蔵庫も同じようにして2階から1階に降ろし軒下に置いてもらった。こちらの方が小さかったし、古いので気楽に作業が進められたようだった。この冷蔵庫は数日後引取人の息子ら3人によってトラックでカポホの家に運ばれていった。
最後に冷蔵庫に取り付けられていた発泡スチロールやテープを取り外してくれた。太ったあんちゃんに20ドル札1枚のチップをあげた。後で思ったのだが、こういう場合は10ドル札2枚を渡すべきだったかも知れない。
新しい冷蔵庫は展示品の中では一番小さかったが、日本では大型の部類に入ると思われる。ドアは2つしかないが、幅が1メートル、奥行きも1メートル、高さは1メートル60センチぐらいだろうか。ずんぐりタイプだ。
この冷蔵庫を使い始めて最初の電気代はそれまでより、30ドルも安くなった。その後少し高くなったが、それでも30日も生活しなかった時に比べても20ドルも安かった。
こちらでは冷蔵庫の保険は価格の中には含まれていないようで、購入時も店員に保険に入るように勧められた。その後保険を勧誘する手紙も来た。それが結構高かった。何十ドルもするのである。結局保険には入らなかった。壊れないことを祈る。Searsで買ったエンジン付きの草刈機が故障したときは、ただで修理してくれたのに、どうして冷蔵庫の場合は保険が別料金になっているのか不思議でしょうがない。