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マウンティンビューの近くの我が家では、テレビ放送は5チャンネルの受信が可能だ。うち2チャンネルと4チャンネルは映りが悪い。9、11、13の各チャンネルは鮮明に映るが、時々電波が途切れることがある。どのチャンネルの電波も一緒に途切れるというのであれば、受信側に問題があることになるが、あるチャンネルで電波が途切れた時に、チャンネルを変えると、きれいに映っているので、送信側に問題があるのではないかと疑っている。
我が家にはテレビが2台ある。前の所有者が残していったものだ。前の所有者は最初に25インチの三菱電機製テレビを買ったが、初期設定の操作が分からなかったらしく、画面に映像が現れない状態のまま放置されていた。彼はすぐに操作が簡単な20インチのテレビを買って見ていたようだ。
25インチのテレビの説明書はなかった。この家を引き取った日の夜、することもないので、このテレビを使えるようにしようと、いろいろリモコンを操作してみた。自動で電波を受信し、チャンネルを設定するという機能があったので、実行してみると、テレビの画面が現れた。
これで2台のテレビが利用できるようになった。どちらも2階のリビングに置いてあった。後に僕は20インチのテレビを1階の空いている寝室に移した。1階にはアンテナを接続するコネクターがないので、テレビは見ることはできない。僕はこのテレビにビデオを接続して、録画した映画を見ようと計画していた。
ビデオはなかったので新たに買わなくてはならなかった。しかも2台必要であった。1台は2階で映画を録画しなければならない。もう1台は1階でその映画を再生するためだ。日本ではビデオをVTRと呼んでいるが、ハワイではVCRと呼んでいる、カセットテープをテープと表現するかカセットと表現するかの違いだ。
最初にウォールマートで一番安かったのを買った。値札が40ドル台だったが、買ってみると60ドル台になっていた。値札の製品名をよく見なかったので、違う製品の値札を見たのかもしれなかった。ウォールマートではよくこういうことが起こる。値札の商品名をよく確認する必要がある。翌日その売り場に行ってみると、問題の値札はなくなっていた。
ビデオのダンボール箱や説明書には中国製と書かれていた。20インチのテレビも同じブランド名なので、それも中国製だろう。買ったビデオに付属していたケーブルは同軸ケーブル1本だった。ビデオにアンテナから伸びているケーブルをつなぎ、ビデオと三菱の25インチテレビを付属の同軸ケーブルでつないだ。
この接続方式だと、空きチャンネルを利用してビデオからの信号をテレビに流し込まなくてはならない。慣れるまでは結構面倒だった。とにかくビデオで受信した映像をテレビで見ることができるようになった。このビデオと25インチのテレビの相性はあまりよくないように思えたので、このビデオは1階のテレビに接続して再生専用として使うことにした。同じブランドなので相性もいいようだった。
もう1台のビデオもウォールマートで買った。60ドルぐらいだった。これもよく見ると中国製だった。衣類や雑貨類には中国製品は多いが、まさかビデオまで中国製品がこんなに出回っているとは想像できなかった。日本人と比べ10分の1の賃金で働き、日本製品と同等か、それ以上の製品を作るのだから、中国人は脅威だ。
いずれ自動車も中国製が世界を駆け回るようになるかもしれない。日本の自動車メーカーは中国に次々と工場を建設している。自動車先進国の米や独の自動車メーカーも中国に進出している。12億人以上の人口を抱える中国は無尽蔵の安い労働力を供給する工場建設最適地だ。日本で商品の価格が安くなっているのは、価格の安い中国製品がなだれ込んでいるからだろう。もうこの潮流は誰にも止められないと思う。どんな構造改革をしても無理だろう。
このビデオに同梱してあったケーブルも同軸ケーブルだった。三菱製のテレビにはビデオ入力端子も付いているので、次回ハワイ島に行くときは、映像用1本と音声用2本がセットになった接続コードを持って行くことにしている。テレビのチャンネルをいったん空きチャンネルにしてから、ビデオのチャンネルを操作するのは本当に手間がかかる。画面がブルーになって動かなくなることもある。
映像が鮮明な3つのチャンネルで毎日1本ぐらいは映画を放映していたので、留守録を設定して毎日録画した。6本入りの120分用テープも買っておいた。そのうち1本を手を滑らせて床に落としてしまった。そのテープを録画用のビデオにセットしようとしたら、セットできないことが分かった。留守録の設定画面が現れないのである。何回やっても同じだった。別のテープを入れると、問題なかった。床に落とした時に、テープがどうにかなってしまったのだろう。テープがこんなにデリケートなものであるとは信じられなかった。壊れたテープはごみと一緒にバナナ畑の裏で燃やした。
録画した映画の中に、17歳の女の子たちがビューティーコンテストに参加して、どんどん勝ち進み、最後に主催会社が倒産するというストーリーのものがあった。その中に松田聖子が出演していた。コンテスト参加者の姉の役だった。ほんの少し2回だけ画面に現れた。1回目はわずかなせりふがあったが、2回目はせりふはなかった。
ハワイでというより、米国で販売されるテレビには、せりふを活字で表示する装置が組み込まれている。耳の不自由な人のために、法律で義務付けられているのだ。それがなければ売ることができない。もちろん表示させないようにすることもできる。僕は表示するように設定している。録画テープを再生する時でも表示できるようになっている。英会話の勉強に役立つ。
昔2万円ぐらい出して、同じ装置をアメリカから輸入したことがある。電圧の違いが原因なのだろうか、電源を入れると、その装置は過熱した。手で触ると、とても熱く感じた。それで使うのをやめた。その装置をビデオとテレビの間に取り付けてから、キャプションデータ付きビデオテープを再生すると、テレビ画面に活字が表示された。感激したものだった。