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ハワイ島でインターネットにアクセスするために、僕が最初に試みたことは、旅行者用の短期契約サービスを利用することだった。ハワイ島にはそういうサービスを提供しているプロバイダーが何社かある。電話帳にも広告を出している。事前にインターネットで電話番号などを確認しておくこともできる。
そうした会社に電話をして1週間だけ利用したいと申し込むと、クレジットカードの会員番号と有効期限を聞かれる。それらを告げると、その場でIDとパスワードとアクセスポイントの電話番号を教えてくれる。それらをメモしておいて、パソコンに設定し終わったころには、インターネットが利用できるようになっている。
アクセス番号はハワイ島内にあるので電話代は無料だ。現在ハワイ島の電話はVerizonという会社がサービスを提供しているが、島内の電話料金は従量制ではなく、基本料金(月約25ドル)に含まれる。島外や本土にかけると従量制料金を徴収される。もちろん国際電話も従量制だ。日本に1分30秒の電話をかけた時に、8ドル以上の料金を請求されたことがある。毎月3ドル程度払えば従量制料金が大幅に安くなる制度もあるようだ。僕の場合はそのようなサービスは不要なので、ベーシックな料金しか払っていない。
インターネットにアクセスできるようになってから最初にしなければならないことは、無料のプロバイダーJunoのインターネットアクセス専用ソフトをダウンロードすることだった。旅行者用のインターネットアクセス料金は1週間で10ドル程度と割高なので、そのようなものをいつまでも使うわけにはいかなかった。Junoの存在は日本で調べておいた。
旅行者用アクセスサービスを利用する場合は、日本から持ち込んだノートパソコンでもインターネットにアクセスできたが、このパソコンではJunoは利用できなかった。このノートパソコンはCPUのスピードが33MHZで、RAMは12MB、HDの容量は170MBというものなので、OSもPCDOSである。ブラウザーもWebBoyというDOS用の特殊なものだった。そこでハワイでパソコンを調達することにした。
翌日ウォールマートに行って、店内を歩いていたところ、ソフトとCRTディスプレーも付いているHPパビリオンというパソコンが700ドルを切る値段で売られていたので、即座に買った。CPUは1.2GHZのCeleron、RAMは128MB、HDは40GBというスペックだった。
OSはWindows XP Home Editionだった。このパソコンにはOSを入れたCD−ROMは付いていなかった。ソフトはすべてHDの中に入れてあるということだった。もちろんこのOSは英語版であるので、日本語が使えるようにした。方法はゴンメソッドというホームページを参考にした。
早速旅行者用アクセス権をこのパソコンに設定して、インターネットにアクセスし、Junoのアクセス専用ソフトをダウンロードした。
JunoのソフトをHPパビリオンにインストールして、無料のインターネットサービスを利用し始めた。初めのうちは快適に使うことができたが、そのうちにヘビーユーザーはプラチナ会員になるようにというメッセージがしつこく表示されるようになった。根負けして、プラチナ会員になることにした。1カ月10ドル弱の料金をクレジットカードで払うことになった。接続時などに広告が表示されるが、気になるほどではないし、56Kモデムのスピードをチェックすると結構速いので、現在でもJunoを利用している。
HPパビリオンのHDは購入後数カ月で壊れてしまった。HDの中にOSが格納されていたので、HDが壊れるとOSも消滅してしまった。致命的な欠陥だ。そのハードディスクは韓国製だった。Junoのソフトも消滅した。その他HDの中にしかなかったソフトウエアはすべて消滅した。
ウォールマートに壊れたHDを持って行ったが、修理はできないと言われた。パソコン全体を交換することになるという。しかしそのパソコンに対してはメモリーを増設したり、CD−RWを新たに取り付けたりしていたので、それらを取り外して持ってくるのも面倒だったのだ。
HDとOSは新しいものを買うことにした。どちらもウォールマートにはなかった。OSはあったがUpgrade用だった。Upgrade用を買っても、元になるものがないのでインストールできない。持ち込んだHDは店員に渡した。ひょっとすると、HPに調査を依頼してくれるかもしれないと思ったからだ。
すぐ近くのOffice Maxに行くと、80GBのHDがあったので買った。145ドルだった。45ドルはリベートで戻ってくるというので、郵送しておいた。3カ月近く経ってから、小切手が送られて来た。OSについてはXP Home Editionの在庫はないが、Professionalならあるというので、それも買った。399ドルだった。
HPパビリオンに買ったばかりのウエスタンデジタルのHDを取り付けて、OSをインストールした。Junoの専用ソフトが消滅していたので、インターネットにアクセスできなくなっていた。ほかに方法がないので、また旅行者用のアクセス権を利用するために、電話して契約した。そしてJunoのソフトをダウンロードした。今度はMOに保存しておいた。MOドライブは日本から持ち込んだ。むかし11万円も出して買った128MB用である。USBコネクターからMOを利用することができるSCSI変換コネクターも日本から持ち込んだ。
Junoの専用ソフトがあればフリ―ダイヤルでJunoのコンピューターにアクセスして会員登録ができたのに、残念だった。新しいJunoのIDを取ったので、Junoに電話して古いIDの会員資格は抹消するように依頼した。その際事情を説明すると、専用ソフトのCD−ROMを送っておくと言ってくれた。古い会員資格を残しておくと、毎月2倍の料金を取られる。その後インターネットで銀行口座をチェックすると、料金の2重取りはまったくなかった。まもなくCD−ROMが郵送されてきた。Junoは信頼することのできるプロバイダーだと思った。
HDにすべてのプログラムを入れて、パソコンを販売しているHPについては、とてもいい印象はもてなかった。苦情を告げたらHDを送れとか、Professionalをインストールしたら保証はできないとか、いろいろ難癖をつけて自分たちの非を認めようとしなかった。初めHome EditionのCD-ROMを送ると言っていたのに、結局送ってくれなかった。こんな会社からは二度とものを買うまいと思った。
その後スキャナーを買わなくてはならなくなったが、たくさん展示されていたHP製品を避けて、名もない会社の製品を買った。安いのに、ソフトのインストールもスムーズで、使い方も簡単だった。