ハワイ島てんやわんやの楽園生活

007

★水漏れに振り回される

 1階廊下の壁に金属のバルブが突き出ていた。裏口のすぐ左手である。僕の顔の高さのところにあったので、なんとなく気になっていた。ある日そのバルブの取っ手を回してみた。回す必要性はなかったのだが、つい何の気なしに回してしまったのである。すると円形の取っ手の中心から壁のパイプの方に向かって伸びているネジの部分から水が漏れ始めた。バルブを開いても閉じても水漏れが止まらなくなってしまった。壁や床がびしょびしょになった。このままではまずいと思い、ポンプ小屋の元栓を締めた。水漏れは止まったが、これでは台所やバスルームの水が使えない。トイレもシャワーも使用できない。

 慌ててKeaauのショッピングセンターにあるACE Hardwareという店に行った。店員に教えてもらった棒状の粘土のようなものを買って帰った。少しちぎって指で捏ねた後、水漏れ部分に巻きつけて押し付けた。乾燥すると、カチンカチンに固まり、水漏れが収まった。このバルブは2階の台所やバスルームに水を送るパイプの途中に取り付けられているもので、通常は全開にしておくものだ。閉めたり開けたりする必要のないバルブなので、そのままにしておくことにした。

 次にバスルームのシャワーの蛇口から水がぽとぽと漏れるようになった。ノブを力いっぱい閉めても、漏れは止まらなかった。初めは蛇口の下に洗面器を置き、たまった水で手や顔を洗うようにしていた。しかし晴天続きで雨不足になると、その水漏れが気になり始めた。この家では雨水を大きなタンクにためて利用するキャッチメントが水道代わりになっている。修理をしようと思い水と湯の水栓ノブを観察したが、どのようにしてそれを取り外すのか見当もつかなかった。ノブを外すためのネジのようなものが見当たらなかった。これではワッシャーを取り替えることもできないと思った。

 インターネットで修理方法を解説したホームページがないものか検索すると、ACEのホームページにあった。ノブのヘッドに付いているプラスチック製の丸いキャップはただ嵌め込んであるだけであることが分かった。マイナスドライーバーの刃を隙間に差し込むと簡単に取れた。後はネジを回すだけですべて外れた。取り外した栓の先端にワッシャーが取り付けられていたが、ワッシャーには亀裂が入っていた。ワッシャーが取り付けられている部分の縁も一部破損して欠けていた。

 1週間ぐらい試行錯誤を繰り返した末、ほとんどの部品を交換して水漏れは収まった。水の栓だけでなく、湯の栓も新しい部品に交換した。ついでにワッシャーが押し付けられる座金も交換した。事前に購入していたL字型の専用レンチを使えば簡単に交換することができた。

 バスルームの洗面台の下で、排水パイプから水漏れするという問題も起きていた。水を使ったときだけ水漏れするので、バケツを置いて漏れた水を受けていた。この洗面台は小さくて顔を洗う時、どんなに注意しても水が手前の床にこぼれてしまうしろものだった。シャワーの水漏れ修理が終わったのを契機に、この洗面台を取り替えることにした。

 手ごろな洗面台はHPMというホームセンターで見つけていた。水を受ける陶器部分とそれを乗せる木製キャビネットは別売だった。展示品と同じものを買ったのに、実際に商品を受け取るところに行くと、係りのおっさんがその洗面台にぴったりの別のキャビネットもあると言い始め、レジで注文し直したりするハプニングがあり時間を食ってしまった。価格は合計200ドル強だった。

 家でキャビネットを組み立てている時に、固定金具が1個足りないことに気付き、再度HPMに行かなくてはならなくなったが、なんとか完成させた。古い洗面台を取り外して、水と湯のパイプが出ている壁の中を見ると、底に大量の虫の死骸があった。掃除機で吸い取り、殺虫剤をたっぷり撒いておいた。

 事前に湯と水のフレキシブルパイプは長いものを買っておいた。これは洗面台の蛇口を接続する際にとても役立った。フレキシブルパイプが短いと、洗面台を壁にぴったりくっつけた状態で作業をしなければならなくなる。その結果、キャビネットの中に頭を突っ込まなければならなくなる。長いフレキシブルパイプを買っておいたので、壁と洗面台の間に隙間を作ることができた。その隙間を利用して作業をすることができた。

 はじめは古い洗面台の蛇口を取り外して新しい洗面台に取り付けたが、わずかながら水漏れすることが分かり、後で新しいものを買って取り付けた。排水パイプもジャバラ部分があるものを買い、中間に取り付けた。排水の水漏れもなくなった。

 念のため台所のシンクの下とトイレの水漏れをチェックしたが、大丈夫そうだった。これらの水漏れの修理で半月を費やした。

続く

最初のページへ