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ハワイインターナショナルスポーティングクラブはかつらメーカーであるアートネイチャーの創業者、故阿久津氏とハワイ在住の事業家、橘氏が提携して始めた事業であった。しかし両者の反目で事業はすぐに行き詰まり、会員権はまもなくワイキキのホテルの利用権に変わってしまった。そういうわけで以後ハワイ島に行った帰りには必ずこのホテルに泊まるようになった。ヒロからホノルルに移動し、直ちに成田行きの飛行機に乗るのは、時間的にも精神的にもきつかった。朝8時か9時出発の帰国便に乗るのは、ほとんど不可能だった。帰国前日か前々日にオアフ島に渡り、帰国当日早朝にワイキキからバスを利用してホノルル空港に行くのである。無料で宿泊できるホテルの部屋がオアフ島にあるというのは、大変便利だ。
1988年ごろになって、僕は日本の不動産業者からハワイ島の土地を買った。8000区画以上ある大規模なサブディビジョン(団地)の中に、その土地はあった。広さは1エーカー1224坪である。1万7500ドルで買ったのだが、役所の記録では7500ドルになっていた。その業者は1万ドルを余計に取っていたのだ。しかも買主には払う必要のない8%の仲介手数料まで取っていた。後に1万ドルと仲介手数料の全額を取り戻したが、とんでもない悪徳業者がいるものだと驚いた。ご丁寧にも固定資産税の支払いでも、法外な代行手数料を取ることを画策していたようだ。その土地の所有者の住所を自分たちの関係する現地事務所にしていたのだ。それも僕の自宅住所に変更させた。
この土地は幅40メートル奥行き100メートルぐらいの長方形の土地である。地図の上では整然と区画された土地であるが、実際はデコボコの溶岩の上に草木が生い茂った原野である。その後電柱が2区画ごとに立てられたので、自分の土地がどこからどこまでなのか大体分かるようになった。
この土地は現地を見ることなく買ったので、購入してからまもなくして見に行った。しかし家を建てるのも容易ではない土地であることが分かったので、人間が住める家がむしょうに欲しくなった。その結果、衝動買いしたのが、ハワイ島南東部のカポホという村の近くの家である。敷地は2.3エーカー(約2800坪)あるが、電気も電話も来ていない。6万8千ドルで買ったが、前の持ち主はその2年前に2万2千ドルで買っていた。
不動産の取引内容はハワイ島では、Real Property Tax Officeに行けば、誰でも無料で見られるようになっている。現在ではインターネットでそのデータに誰でもアクセスできるようになっている。関心のある人は
http://www.hawaiipropertytax.com/Home.asp?mnu=Homeを開いてProperty Searchのタブをクリックしてみることを勧める。
この家を買ったおかげで不動産に関するさまざまな知識を得ることができた。ハワイ島ではいくつかの固定資産税の減免措置がある。居住者であれば、その家を主たる住居に定めて申請すれば、評価額から4万ドルの控除が受けられる。評価額は毎年担当官が現地を訪れ、家と土地の評価額を決め、毎年3月ごろ所有者宛に連絡してくる。不満であれば、苦情を申し立てることができる。その評価額は家の場合、買った値段を元にはじき出しているようだ。僕はその家を6万8千ドルで買ったので、翌年からそれとほぼ同じぐらいの評価額になった。評価額の1%程度が固定資産税となり、7月ごろ請求書が送られてくる。4万ドルの控除があれば、その家の場合、固定資産税は半額以下になる計算だ。
そのほかにも65歳以上であれば、さらに4万ドルの追加控除を受けられる。障害者にも2万ドルの追加控除が認められている。このところハワイ郡政府の財政事情が悪化しているため、それを見直そうという動きがあるようだ。
固定資産税以外でも、ハワイで不動産を買う際には、日本にはない有利な点がある。登録免許税とか不動産取得税は存在しないし、不動産業者に対する仲介料は売主がすべて負担することになっている。買主はエスクロウ会社の手数料を負担するだけである。ハワイでは不動産の売買契約が成立すると、エスクロウと呼ばれる会社がその不動産の権利関係を調べたり、登記したりすることになっている。代金もエスクロウが開設した口座に振り込むのである。万一問題が発生した場合は、エスクロウから代金を返してもらえる。
退社するまでに、これら2件の不動産のほか、もう1件不動産を買った。それはインターネットで見つけて買った。20エーカーで2万4千ドルという値段だったので、また衝動買いしてしまった。その土地はボルケーノからヒロに向かう高速道路の途中で少し右に入ったところにある。20エーカーというのは大体2万4千坪なので、1坪1ドルということになる。この土地も原野だ。使い道は将来考えることにしている。インターネットでハワイの不動産をチェックしてみたい人は
http://www.hawaiiinformation.com/Public/default.htmがいいだろう。
お金に余裕のある人は別だが、安くハワイの不動産を手に入れたい人はハワイ島Puna地区が一番いいだろう。他地区の物件に比べ10%以下の値段で買えるものもあるからだ。低所得の人が多く住んでいるという事情もある。物価も安い。ハワイ島に住むつもりならまずはじめに家を買うべきだ。貸家という手もあるが、将来経済的負担が大きくなると予測される。ハワイでは今不動産ブームが続いている。数年前には10万ドル台だった住宅が現在では20万ドル台になっている。家賃も追随して高くなるからだ。